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■e-Learning WORLD 2008 出展レポート
7月30日から8月1日にかけて、eラーニングの国内最大級の展示会である「e-Learning WORLD 2008」が、東京ビッグサイトで開催されました。アジアネット教育研究所は、株式会社ネットラーニングのブース内に出展しました。
来場者は企業の経営者や総務・人事・研修担当、学校関係者などが中心ですが、学校が夏休みということもあり、当ブースには学校の先生方が数多くご来場されました。
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日時: |
2008年7月30日(木)〜8月1日(金) 10:00〜17:00 |
会場: |
東京ビックサイト 西4ホールおよび会議棟 |
主催: |
e-Learning WORLD 2008 実行委員会/フジサンケイ ビジネスアイ/(株)シー・エヌ・ティ |
後援:
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経済産業省/文部科学省/総務省/厚生労働省/全国都道府県教育委員会連合会/ 日本商工会議所/(社)日本経済団体連合会/産経新聞社 |
特別協力: |
特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム/日本ナレッジ・マネジメント学会
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協賛:
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ASTD Global Network Japan/(財)学習ソフトウェア情報研究センター/ 教育システム情報学会/(財)コンピュータ教育開発センター/(財)才能開発教育研究財団/(社)私立大学情報教育協会/独立行政法人情報処理推進機構/全国教育研究所連盟/特定非営利活動法人日本e-Learning学会/日本教育工学会/日本教育工学協会/(社)日本教育工学振興会/日本コンピュータシステム販売店協会/(財)日本視聴覚教育協会/日本情報科教育学会/日本情報教育開発協議会/独立行政法人メディア教育開発センター |
出展社数: |
104社・団体 |
来場者数: |
16,852名(開催者発表) |
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【今年の動向】
「e-Learning WORLD」は2001年にスタートし、今回で8回目を迎えました。従来は、どちらかというと玉石混淆の様相を呈していて、あまりeラーニング(※)とは関係のなさそうな企業まで出展していましたが、ここ数年はeラーニング自体が成熟し、お客様の目も肥えてきたせいか、選りすぐりの企業の出展だけに絞られてきました。
また、eラーニングの利用事例も、IT技術、語学系が中心だったものから、コンプライアンスやセキュリティを中心とする企業の人材研修や、営業マンが商品知識を習得するための研修、あるいは病院や大学での活用が増えてきました。
技術的なキーワードとしては、SaaS、動画、SNSがあげられます。
1.SaaS(サース)
Software as a Serviceの略で、従来のパッケージソフトのように必要のない機能まで含めて一緒くたに提供するのではなく、インターネットを通じてソフトウェアの必要な機能だけを提供するサービスのことです。これは一般の受講生よりも、ベンダーとeラーニングを導入する企業間での話がメインなので詳細は省略します。
2.動画
動画と資料を連動させてeラーニング教材が容易につくれる、とうたったツールが増えてきました。つくるのは容易だとしても、つくったあとの修正や視聴履歴をどうするかまで考えられたツールはあまりありません。
3.SNS(エスエヌエス)
Social Networking Serviceの略で、代表的な例としてmixi(ミクシィ)があります。友人、知人とのネット上のコミュニティをユーザーが容易につくれるサービスです。掲示板は匿名で不特定多数で利用されるため、相手を非難することが多々発生しますが、SNSは気心の知れた人どおしの集まりのため、共感したり、お互いを励ますようなコミュニティが形成されます。このSNSをeラーニングに導入する動きが始まりました。受講生どうしで学びあったり、学習意欲を高めながらいっしょに学ぶ仕組みは、これからますます注目されると予想されます。
(※注) 「eラーニング」の「e」は「electric」の頭文字で、広義にはCD-ROMを使った学習なども含まれますが、ここではインターネットを使った学習を指しています。
【来場者の声】
アジアネット教育研究所では、当社で制作したeラーニングコース「即実践!ベテラン先生に学ぶ小学校英語活動」を展示し、当社の活動内容などについてご案内しました。以下、ご来場いただいたお客様の主な声をご紹介します。
・英語活動の必修化に対して漠然とした不安を感じている。まだ、何をどうしたらよいかわからない。今日は、授業で使えそうな英語教材を探しにきた。(公立小学校教諭)
・来週研究会があるので、授業に使える教材があったらそこで紹介したい。(小学校教諭)
・いまさら急に英語は覚えられない。ALTとどのように連携をとるかを考えたほうがよさそう。そのような教員向けの教材がほしい。(私立小学校教諭)
・大学経営のコンサルタントをしているが、時間と場所に制約されないネット授業に大変注目している。(学校コンサルタント企業)
・ヘルスケア・マネジメントのコンサルをしているが、とても急がれている。この分野の教材があったらすぐに使いたい。(経営コンサルタント企業)
・看護系のeラーニングについて研究しているが、eラーニングなら多忙な医師や看護師でも働きながら学べる機会が増えるため、大変有効だと考えている。このような取り組みが進んでいることを、早速研究会で知らせたい。(病院副院長)

◆◇◆レポートの結びに・・・◆◇◆
当社が目指している、働きながら学べる高度専門職教育に対する関心の高さを実感した3日間でした。小学校の先生方の英語活動に対する切実な思いや不安、医師や看護師のeラーニングへの期待の大きさが、ひしひしと伝わってきました。当社の活動を通じて、このような方々に少しでもお役に立つことができれば、と改めて感じました。
アジアネット教育研究所のプレゼンテーションに関するレポートはこちら