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■リレーコラム
      〜ヘルスケア・マネジメントにおける諸問題を考える

第13回 医療のモジュール化(1)
秋山 和宏(医療法人財団 松圓会 東葛クリニック病院理事、消化器外科部長)

◇病院に課せられた二つの課題

 厚生労働省による医療費適正化のための取り組みとしては、生活習慣病予防と平均在院日数の短縮の二つが挙げられます。前者に関して実証データは未だありませんが、予防への取り組みによって将来の患者増加が抑制されると期待されています。後者の平均在院日数の短縮については医療費削減の即効性があり、最も現実的な施策だと思われます。この平均在院日数の短縮が日本中の病院の中心課題ですが、それには「機能分化」と「地域連携」が重要であると指摘されています。


  医療費適正化

 まず機能分化の問題ですが、医療は日々進歩、発展し高度に専門分化しています。この傾向は今後も続くでしょうし、遺伝子治療の臨床応用を考慮するとこのスピードはさらに加速する可能性があります。また、経営環境悪化の面からも各病院の機能分化は否応なしに進むと思われます。

 次に地域連携ですが、医療が高度化した今日では一つの医療機関で医療が完結させることが困難になっています。総合病院などの自己完結型の医療だけでは、最良の医療は提供できなくなるでしょう。自己完結型の医療は「ガラパゴス化」を招きやすいといえます。これからは、病院同士や病院と診療所の連携、さらに在宅へのスムーズな移行を考えれば訪問看護ステーションとの連携も重要視されるでしょう。限られた医療資源を有効活用するために相互の連携が大切になってくるわけです。各病院での地域連携室設置や大腿骨頚部骨折、脳卒中の医療連携パスの診療報酬収載は、その具体例といえるでしょう。

 地域完結型医療の実現のためには、各病院が先の機能分化と地域連携という二つの課題を同時にこなさなければならないのです。その際の重要なコンセプトとして「モジュール化」を提唱したいと思います。


2009年2月5日
 
秋山 和宏 (あきやま かずひろ)
秋山 和宏(医療法人財団 松圓会 東葛クリニック病院 理事、消化器外科部長)

医療法人財団 松圓会 東葛クリニック病院 理事、消化器外科部長


著書・その他:
医療システムのモジュール化―アーキテクチャの発想による地域医療再生(白桃書房、2008/5)

 

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