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■リレーコラム
      〜ヘルスケア・マネジメントにおける諸問題を考える

第 10 回 医療の質とコスト
森 直幹(多摩大学医療リスクマネジメントセンターフェロー)

 医療の質を考える上で、コストとの関係は避けて通れない課題です。コストをかけないで医療の質を高めることは可能なのでしょうか。 それとも、質の高い医療を提供しようとしたときに余分なコストが発生するのは仕方がないことなのでしょうか。そのことについて少し考えてみます。


 かつて、日本では粗悪品ばかり作っていた時代がありました。日本製は低価格だが質が悪い。そう言われていました。しかし、現在は違います。 世界中の人々が「日本製」と言う言葉を「低価格で高品質」の代名詞として使っていたりします。努力の結果です。 価格の中に経費(コスト)が含まれていることを考えると、コストを削減しながら高品質の製品を提供することも努力次第で可能であると考えられます。 これを医療に当てはめてみると、コストをかけずに医療の質を高めていくことも不可能ではないような気がします。

 コストを評価する場合、その効果についても考慮する必要があります。 ある程度のコストをかけてもそれ以上の効果が得られればよしとする考え方です。これを効率性と呼んだりします。 医療の質向上にコストをかけたとしても、そのコスト以上の効果が得られるのであれば効率的といえます。しかし、医療の質向上から得られる効果をどのように評価していけばいいのでしょうか。必ずしも簡単なことではありません。

 質の向上にかかるコストを将来への投資と考えることも可能かもしれません。最近、食料品の偽装がいくつも明るみになってきました。偽装をしていた会社のいくつかはその後経営にも行き詰りました。質の向上に目を向けず、コスト削減だけを求めた結果とも考えられます。質の向上に対する努力は、短期的にみれば無駄なように思えるかもしれませんが、長期的にみると非常に大切なことだとわかります。質の向上にかかるコストを将来への投資と考えてみてはどうでしょうか。


 医療の質を考える上でコストとの関係は避けて通れない課題です。努力次第でコストを抑えつつ医療の質を向上していくことは可能であると 思います。困難さを伴うかも知れませんが、そうした努力が今後のよりよい医療につながっていくに違いありません。


2008年11月8日
 
森 直幹 (もり なおみき)
 

多摩大学医療リスクマネジメントセンターフェロー

 

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