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■リレーコラム テーマ 2. こうすればもっと良くなる!授業実践

第6回 ティームティーチング(1)
田縁 眞弓(立命館小学校英語科アドバイザー)

 ティームティーチング(TT)とは、文字通り2人あるいはそれ以上の先生がティームとなって、教室で児童を教える指導形態です。すでに、他教科でも複数の先生が教室に入って指導された経験のある先生も多いことでしょう。その場合の主だった目的(クラスルームマネージメントやきめ細かな 机間指導)と、英語活動の場合は何が大きく違うのか、またそこでの先生方の役割は何なのかを考えてみましょう。

ALT(Assistant Language Teacher)やJTE(Japanese Teacher of English)の先生の英語の発音を聞かせることだけが目的だとすれば、極端に言えば、CDやDVDを使えば十分なわけです。残念ながら、いまだその目的が 最優先されている場面をよく目にします。小学校の現場にALTやJTEの先生が来られて、児童と英語を使ってコミュニケーションを図り、児童の前で 担任の先生とやり取りする様子を見せることこそが、英語活動におけるTTの大きな意義の一つではないでしょうか。

以下に具体的な場面でのTTの進め方を挙げてみました。


(1)

新しいトピックや言語材料の導入
まず2人の先生のやり取りで導入をします。その場合、ALTや JTEの先生にそのトピックの内容を英語で説明してもらったとすれば、”I see.” と相槌を入れたり、“Really?” と驚いて見せたり、時には “I have a question!” と児童の代表となって止めてみたりするのがもう一人の先生の役割です。また2人で簡単な英語で会話をかわして 「本当の」情報を児童に聞かせるようにするのもいいでしょう。2人の先生のやり取り(たとえば好きな食べ物の話)を聞いて、 児童に、自分のことも言ってみたい!聞いてほしい!という気持ちにさせるのが、この導入の目的です。

(2)

アクティビティ
英語活動においては、多くの児童が、しっかりと段取りが理解できていないうちにアクティビティが始まることに不安を覚えます。 日本語で長々と説明するよりも、実際にどうするのかを必ず2人の先生が前でお手本を示すようにします。 いったん始まったアクティビティでは、ALTまたはJTEの先生は児童のモデルとなるように積極的にその活動を行い、担任の先生は、 全体をモニターしながら、終了のタイミングを図ります。

(3)

絵本を読む
基本的には、ALTやJTEの先生に読み手をしてもらいます。 担任の先生は、進行係として、本をしっかり持って全員に見えるよう気を配ったり、児童の顔を見回しながら次のページにいく間を調整したり、本の中でどうしても児童の注意を向けたい場面が あったときなどには、読み手を止めて質問をしたりします。 (”What’s this?” といったような英語で)


以上の活動に共通して言えるのは、2人の教師は常に児童の視野の中にいるべきだということです。また、2人の先生のやり取りはすべて児童に見せたり、聞かせたりするためのものだと理解し、指導者間で私語、打ち合わせをするのは厳禁です。そのために事前の打ち合わせが重要なのはもちろんですが、両者が仲良く、笑顔でアイコンタクトと取りながら進める授業こそが「コミュニケーション」を指導する上で、児童にとっては何よりのお手本となるのではないでしょうか。

次回は、ティームティーチングのさらなる具体例をご紹介します。

2008年8月18日

 
田縁 眞弓 (たぶち まゆみ)
田縁眞弓(立命館小学校英語科アドバイザー) 

立命館小学校英語科アドバイザー

著書・その他:
英語の「授業力」を高めるために―授業分析からの提言 (三省堂、2005/4)
・Boost! Skills Series (Longman Pearson New York) シリーズ・エディター
・Hip! Hip! Hooray! Longman Pearson Hongkong) シリーズ・エディター

 

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