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■リレーコラム テーマ 1. 教師の資質とは

第6回 小学校英語教育担当者の望ましい資質
太田垣 正義(鳴門教育大学小学校英語教育センター所長)


 「資質」というと、生得的なもののように思われるので、その生得的才能がなければ授業を担当する資格がないということになってしまいそうです。 そこで、この場合資質を「心がけ」くらいにとって以下の話をしたいと思います。

 これまでの提案でも述べられていますように、担当者に求められる条件はいろいろありますが、現状を鑑みて、私は次の2点が重要であると考えています。

( 1 ) 使命感
( 2 ) 向上意欲

( 1 ) 使命感

 これは、子どもたちが社会の第一線で活躍する20年後30年後のことを思い、そのために今どういう能力(の素地)を開発しておいてやらねばならないかを考え、その任務に使命感を持ってほしいということです。ITや交通手段等の発達により国際化した社会は、今後ますますそのスピードを増していきます。貿易により発展していく20年後30年後の日本を支えるのは彼らなのです。そして、世界の人々とコミュニケーションをとる手段は英語によるしかありません。

 中国とインドがこのところ急速に成長しています。2つの国の人口を合わせると24億人といわれます。これまで両国とも、ひと握りの富裕者と 大多数の貧困層からなっていましたが、この10年ほどの間に中流階級の比率が増大してきました。今後これが更に拡大し、日本の産業にとって両国は 巨大マーケットになります。

 現在の児童は将来そういう世界を生きてゆくのです。英語でコミュニケーションをとることができるための素地を培っておいてやることの意義は 極めて大きいのです。

( 2 ) 向上意欲

 大多数の小学校教員は英語科の教員免許を持っていないことでしょう。またこれまで英語教育にたずさわった経験もないことでしょう。そのため、 今回の措置は降って湧いた災難という感じがするのではないでしょうか。

 また、世間には、発音もダメで英語という言語についての知識もない小学校教員が英語を教えると子どもたちに悪い影響を与えるので、小学校には英語 教育は導入しない方がよいという声もあります。

 私の意見は、日本の小学校教員の英語のレベルは世界的に見ればけっして低くはないというものです。だいいち、日本で教える英語は、イギリス英語や アメリカ英語そのものである必要はなく、「国際語としての英語」であるべきと考えています。そうすると、「分かる英語」という基準を大切にするかぎり、日本人英語は悪くはないのです。

 もちろん、指導する以上先生方にはもう少し良い発音になるよう、もう少し英文法などの知識を持つよう研修をしてほしいと思います。しかし、他教科のように教員が一段高い所にいて教えるのでなく、子どもたちと一緒に学び進歩していくのが大事だと思います。子どもたちも先生が一緒に学ぶ姿勢 を見て喜ぶに相違ありません。

2008年6月17日

 
太田垣 正義 (おおたがき まさよし)
太田垣 正義(鳴門教育大学小学校英語教育センター所長)

鳴門教育大学小学校英語教育センター所長。

著書・その他:
コミュニカティブな文法指導―理論と実践  (開文社出版、2003/4)
英語教育学・理論と実践の結合―語彙指導と語彙研究 (開文社出版、1999/3)
英語教師の文法指導研究 (英語教育叢書) (三省堂、1992/9)
落ちこぼれのない英語教育―誤答分析の視点から (南雲堂、1990/6)

 

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