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■リレーコラム 特別号 ゼロから始めるStorytelling

Vol.2 自分の解釈や気持ちを正直に出す
梨 庸雄 (弘前大学名誉教授、小学校英語教育学会顧問)

 「Storytellingなんて自分には無理、無理」と思っていませんか? 「英語を専攻したわけではない」、「発音に訛がある」、「人前に出て話す なんてとても…」とやらない理由を無意識に探していないですか? ご心配ご無用です。
 読者の皆さんは、関心の有る無しに関わらず、毎週あるいは月に1回、 俳句、川柳、短歌が日本の地方紙、全国紙を問わず掲載されている ことにお気づきでしょう。それもプロの歌人や俳人の作品ではなく、 一般の人々(それも子どもから大人まで)の投稿で成り立っているという のは世界的にみても極めて珍しいことだと思います。 日本にはそういう短詩形の文化があるということです。これは日本人が 誇りに思っていいことだと思います。
 Storytellingに対しても、あまり構えず、自分の子どもに絵本を 読んで聞かせたときのような気持ちで接するようにしましょう。 そのような経験のある方はちょっと思い出してください。 お話を読んでいるときは、読み方の上手下手とか、発音の訛りなどは 意識しなかったのではないでしょうか?それでいいのです。

   “1000歳の声音<コワネ>で子らに読み聞かす    「花さき山」のわれは山姥<ヤマンバ>” 
                                             (東京都  岡崎祥枝)

 この歌は平成20年2月3日放映のNHK全国短歌大会において、 内外から寄せられた24,916首の中から一般の部で大会大賞を受賞した 作品(5首)の1首です。1000歳の声音というのはどんな声音か聞いて みたい気もしますが、読み手が山姥になりきって読むのを おっかなびっくり聞いている子どもたちの顔が目に見えるようですね。 Storytellingで大事なことをこの短歌は大変上手に示唆していると 思います。

 Storytellingについてホームページを開設しているTim Sheppard氏 ( http://www.timsheppard.co.uk/story/ )は、Storytellingを始めようと 思っている人々に次のように言っています。

 “Pretend you’re confident! Don’t apologize as you start, either with words or a cowed body.”
 (自信があるように振舞いなさい! 始めるに当たって言い訳したりおどおどしたりしないこと。)”

 皆さんは内心「そう簡単に言うなよ」と思われるかもしれません。 しかし、シェパード氏の言っていることには一理あります。まだやったことの ないStorytellingをそれも外国語でやるわけですから、自信満々などと いう人がいたらそれはペテン師でしょう。しかし、自信がないと思い込んで しまうと、「自分の持っている長所」もしぼんでしまいます。完璧主義になる よりも自分の思いや解釈をぜひ伝えたいという気持ちの方がはるかに 大切です。そのためには自分の言葉で話すことが重要です。 「外国語の場合、自分の言葉も他人の言葉もない」とお思いでしょうが、 外国語学習の要諦(the secret of success)は長所も短所も含む “自分の土俵”で「使う」しかないのだと腹をくくって、プラス思考で 継続することです。

2008年2月13日

 
梨 庸雄 (たかなし つねお)
梨 庸雄(弘前大学名誉教授、小学校英語教育学会顧問)

弘前大学名誉教授。小学校英語教育学会顧問。

著書・その他:
英語の「授業力」を高めるために―授業分析からの提言 (三省堂、2005/4)
教室英語活用事典 (研究社、2004/4
英語コミュニケーションの指導 (研究社、1995/11)
英語教育学概論―新しい時代の英語教授法 (金星堂、1990/1)

 

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